有効求人倍率について

有効求人倍率とは

就職に関する重要な指標の一つとして「有効求人倍率」があります。
ニュースではしばしば耳にする言葉ですが、案外実際にどんな統計内容なのか理解していない人も多いものが実情です。

簡単に説明をすると、「有効求人倍率」というのはハローワークに登録されている求人数を、応募者の数で割ったものです。
ですので有効求人倍率が「1.0」のときはちょうど求人数に対して応募者数がぴったり同じということになりますし、1.0を下回っていれば求人数の方が多い「買い手市場」、逆の1.0以上の時は求職者の方が多い「売り手市場」ということになります。

ただし、注意をしておきたいのがあくまでも有効求人倍率は全体の数で統計を出すものなので、全ての業種が一律にその数値ではないということです。
人気の業種や企業であれば倍率はもっと厳しくなりますし、逆に人手不足の業界はもっと求人数の方が多いということになります。

有効求人倍率は個別の企業の求人状況の判断ではなく、あくまでも景気全体の指標として見るのが正しい方法です。

ちなみに統計を開始してから過去最低となったのはリーマンショック直後の2009年の「0.47」で、これが2014年には「1.1」にまで回復しました。

それと有効求人倍率の「有効」というのは、ハローワークに出されている期限内という意味です。

ハローワークに出される求人票は2ヶ月毎に更新となっているので、「有効求人倍率」というのは前後2ヶ月以内に出された求人数がもとになっているということになります。

転職に有利な時と目安

個別の企業での求人倍率とは異なるとはいえ、有効求人倍率は就職活動をするときに大変便利な数値です。

景気判断については数多くの指標が発表されていますが、なかなか正確に実態をつかんでいるものというのは多くありません。
また、政府によりしばしば統計方法が変更されているので、そうした事情を踏まえなければ実態を掴むことはできないでしょう。

その点、有効求人倍率は現在どれくらい企業から求人が出されているかという比較的透明性の高い数値として計算されるので、景気判断がしやすくなっています。
求人数が多いということはそれだけたくさんの仕事がありますので、就職をしたときの待遇改善なども期待することができるでしょう。
有効求人倍率は業種別に公表をされているので、自分が就職・転職をしたいと思っている場合は業界研究としてそちらもチェックをしてみると役立ちます。

なお、ここ数年の有効求人倍率で最も求人倍率が高い業種は建築土木業で、5~6倍です。
反対に人気が高く求人倍率が低いのは事務職およびクリエーター職で、いずれも0.3~0.5くらいの間で推移をしていることがわかります。

この指標は常に変動するので、就職前に直近の数値を確認してください。